Mさん_岐阜県在住_47歳(2002/12 時点)
上の2枚の写真は、不眠症と狭心症で安定剤を2年間、睡眠薬を6ヶ月間服用していたMさん(47歳)の生態血液画像です。写真1は術前の映像で赤血球が連なって流れにくい状態です。赤血球は体のあらゆる細胞に酸素と栄養素を運んだ後に、細胞の中で燃焼してできる二酸化炭素や乳酸など、様々な疲労物質を持ち帰ります。体細胞は赤血球の働きによって生態活動エネルギーをつくる他、壊れた遺伝子を治すために必要な酵素をつくることができるのです。
しかし、Mさんのような血液では血流が悪く、細胞はうまく働くことができません。なぜならば、赤血球が細胞に届くまでに毛細血管を通らなくてはならないからです。通常、毛細血管の太さは直径が3~4ミクロンしかなく、その中を通る赤血球の直径はおよそ2倍もあるので、一個一個の赤血球が半分に折れ曲がり、スルスルと通り抜けやすい状態でなくてはならないのです。
写真1のように、赤血球が連なった状態を「赤血球の連結」と呼びます。自律神経の通りが悪く、消化酵素の分泌が弱いことが原因です。
写真2は術後の映像です。この画像によると、術前に比べてウニ状赤血球など変形した血液細胞の多いことが確かめられます。その他、血液を運ぶ液体を「血漿」と呼びますが、血漿中には血栓の原因として知られているフィブリンという汚れの存在も確かめられます。
Mさんのように、術後の生態血液画像観察で汚れが多く出現する場合は、長年、血管の壁に付着していた疲労物質が血液中に排出された時に見られる「改善反応」です。この汚れが、排尿・排便・湿疹等によって体外に排出されます。
《ウニ状赤血球のできる原因について》
生体内の血液性状は、一般には変化しないように、ある程度保たれています。しかし、過剰な精神的ストレスによる不眠や、添加物、高脂肪、高蛋白食の過食が続くと変化します。また、安定剤や睡眠薬の服用によって一段と悪くなります。
なぜならば、化学薬剤の成分によって白血球が障害されるからです。つまり、化学薬剤の成分を異物として認識し、白血球が食べることによって、白血球の能力が弱まるからです。赤血球は、白血球にとって働きやすい環境を維持するために、内溶液を放出します。このため、赤血球は収縮し、ウニ状となるのです。ウニ状赤血球は流れにくく、血管壁に付着しやすいので、動脈硬化症の原因となります。
《血栓の原因について》
血栓は通常、脳梗塞や狭心症などで知られています。しかし、実際には脳梗塞や狭心症に限らず肩こり、頭痛、腰痛、整理痛などの病気にも頻繁に関わっています。この血栓は、ウニ状赤血球や動きの弱った白血球にフィブリノーゲンという接着剤の働きをする物質が作用してできるのです。これを「混合血栓」と呼びます。
Mさんは体中に汚れた血液を抱えたことで睡眠もとれず、回復できなかったのです。安定剤や睡眠薬での眠りは単なるごまかしであり、血液の汚れや血栓はむしろ悪くなる一方なのです。この事実を医者も薬剤師も気付いていないのです。血液の汚れを取り、血栓を改善してこそ本来の健康体に戻ることが出来るのです。以下のMさんの体験談をご参考ください。
《睡眠薬との出会い》
私は昭和44年の7月頃に、右側の鎖骨を骨折しました。そのせいか、4~5年前から右側の方のみ耳鳴りがするようになりました。肩こりは常にあって、凝らなかった日はありません。さらにその1,2年後、いろいろな問題が起き、精神的にも苦痛が重なって、全く眠れなくなってしまいました。近くの診療所に掛かったところ、「今は睡眠薬ではない、安全な薬があるから」と言われ、出された薬を飲み始めることに。最初は薬を飲むことに抵抗を感じながらも、飲んでみるといたって楽に眠れました。しかし、もともと薬嫌いということもあり、少しづつ減らすよう努力してみたのですが、完全にやめることはできませんでした。
そんな状態がずるずると2年も続き、その他、周囲でもいろいろなことがあったもので、今度は睡眠薬を飲まないと眠れないようになってしまいました。それでも調子の良い日などには飲まないように、あるいは量を半分にしてみたりと変わらぬ努力は続けましたが、やはり飲まないことには眠れないという状態のままにおちいり、思うようになりませんでした。
そんな状態でいるところに、父が今年(平成14年)の6月に突然倒れ、救急車で運ばれましたが、それが切っ掛けのように、私も7月に狭心症を患いました。
《大沼先生との出会い》
すっかり諦めて落ち込んでいたところに、同年8月18日に大垣の高野先生より紹介されて、大沼先生のところへ行きました。
《ストレスと発病》
大沼先生はまず、ストレスによって血液が汚れることや、骨格が歪むことなどを説明され、それらが私の患っている全ての症状と深い関係が有ることを指導してくださいました。それを聞いただけでも原因がわかったようで随分気が楽になりましたし、これで良くなるかもしれないと思いました。
《医者も薬剤師も知らない、薬の副作用》
西洋医学の血液検査では、数値の多少を調べることは出来ても、肝心な内容について調べることは出来ないということで、早速、生態血液画像確認を受けました。
初めて見る自分の血液画像(写真3)はドロドロしていて、流れが悪い状態でした。白血球も全く動いていませんでした。これは薬の影響もあるが、血栓の出来やすい体質であると先生に指摘され、食事を見直すように指導されました。
写真3
《鎖骨のゆがみと不眠症》
次に鎖骨のゆがみを調べていただいたところ、両側とも全く動かない状態になっており、自分でも驚いてしまいました。これが脳から戻ってくる血管を圧迫していたために、だんだんと悪くなっていったということです。
術前の鎖骨
《術後の鎖骨》
初回、一回の調整だけで鎖骨が動くようになりました。体は温かくて、軽く動くようになりましたので、ここで思い切って薬を全部やめてみたところ、今まで経験したことのないような深くて気持ちの良い眠りを得ることができました。それ以来、薬を一度も服用していませんが、一度だけだるくなった程度で、あとは問題なく過ごしております。
術後の鎖骨
《改善反応》
大沼先生を訪れた後2ヶ月目に入ってから、真っ黒い便が大量に出ました。最初は血便かと思いましたが、それも一度で治まり、その後は一段と調子が良くなりました。毎日がさわやかで、こんな気分は何十年ぶりのことです。二年間も薬漬けで精神的にも変調をきたし、いくら頑張ろうと思ってもその気になれず、人に会うことも嫌になってしまうほどでしたが、わずか2ヶ月、それも週2~3回程度の施術で、すっかり元に戻りました。今後もこの調子を崩さず、健康であることに感謝しながら、健康管理を続けたいと思います。